タンバ経済研究所

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2025-01-01から1年間の記事一覧

ガソリンの暫定税率廃止は長期的には良策ではない【経済ニュース考察(2)】

ガソリン減税法が11月28日に成立しました。これにより、12月31日にガソリンの暫定税率が廃止されます。暫定税率の廃止によって、ガソリン価格が下がることが期待されます。これは物価高に苦しむ多くの人にとって朗報でしょう。 しかし、ガソリン価格の下落は…

【経済ニュース考察(1)】鈴木農水相のコメ政策は長期的には誰のためにもならないかもしれない

はじめに 小泉前農水相のもとで進められたコメの増産政策は、鈴木農水相の就任に伴って撤回され、来年度はコメが減産される見込みです。コメの減産政策は果たして国民のためになるのでしょうか?私は、この政策は長期的には誰のためにもならないと考えます。…

【ミクロ経済学(12)】完全競争的な生産経済の競争均衡におけるパレート効率性

はじめに 完全競争的な生産経済では、競争均衡においてパレート効率性が成り立ちます。今回の記事では私的所有経済というモデルを使って、このことを示します。ぜひ最後まで楽しんで読んでくださいね! なお、完全競争、競争均衡、パレート効率性という言葉…

【ミクロ経済学(11)】生産者の費用最小化とは? ~その定式化、および、利潤最大化との関係~

はじめに 経済学において、生産者の費用最小化はどのように定式化されるのでしょうか?また、費用最小化はこの記事で紹介した利潤最大化とはどのような関係にあるのでしょうか?今回の記事を読めば、その概要を知ることができます。ぜひ最後まで楽しんで読ん…

【ミクロ経済学(10)】生産者理論ことはじめ ~生産技術と利潤最大化~

はじめに 経済学において、生産者はどのようにモデル化されるのでしょうか?今回の記事を読めば、その概要を知ることができます。具体的には、今回の記事では、生産者の生産技術を特徴づける概念である、生産可能集合と生産関数を紹介します。また、生産技術…

【ミクロ経済学(9)】完全競争的な純粋交換経済の競争均衡におけるパレート効率性

概要 前回の記事で、完全競争市場では競争均衡においてパレート効率性が成り立つということを紹介しました。しかし、その証明にまでは言及しませんでした。そこで、今回の記事では、純粋交換経済というシンプルな経済を題材として、競争均衡におけるパレート…

【ミクロ経済学(8)】市場分析のスタート地点! ~完全競争市場、競争均衡、パレート効率性~

概要 今回の記事では、経済学において市場分析のスタート地点として扱われる、完全競争市場を取り上げます。また、それにまつわる概念として、競争均衡やパレート効率性についても紹介します。 目次 概要 目次 完全競争市場 競争均衡 パレート効率性 まとめ …

【ミクロ経済学(7)】価格変動による消費者の満足度の変化 ~補償変分、等価変分~

概要 財の価格が変動した時、消費者の満足度はどの程度変化したことになるのでしょうか?今回の記事ではこの問いについて論じます。 なお、今回の記事では以下の記事の仮定を引き継ぎます。 tioe.jp また、以下の記事の知識を前提とします。 tioe.jp tioe.jp…

【ミクロ経済学(6)】消費者の得の評価 ~逆需要関数、消費者余剰~

概要 消費者がある財をある量だけ消費した時、どれだけ得をしたのでしょうか?また、その得は、財の価格変動によってどれだけ変化するのでしょうか?今回の記事ではこれらの問いについて論じます。 なお、今回の記事では、以下の記事の仮定を引き継ぎます。 …

【ミクロ経済学(5)】様々な種類の財 〜上級財、中級財、下級財、普通財、ギッフェン財、粗代替財、粗補完財〜

概要 価格や所得の変化に伴い、財の消費量は様々に変化します。今回の記事では、その変化のしかたによる、財の分類をいくつか紹介します。 なお、今回の記事では、以下の記事のスルツキー分解に関する知識を前提とする部分があります。 tioe.jp 今回の記事で…

【ミクロ経済学(4)】価格変動による消費行動の変化 ~代替効果、所得効果、スルツキー方程式~

概要 前回の記事では、与えられた財の価格のもとで、消費者がどのように財の消費量を決めるのかを論じました。では、財の価格が変化した時、消費量はどのように変化するのでしょうか?今回の記事ではこの問いについて論じます。 今回の記事は、以下の3つの記…

【ミクロ経済学(3)】消費者の消費行動の分析 ~需要関数、補償需要関数、双対性~

概要 前々回、前回と、選好の構造やその数値化について論じてきました。しかし、そこで論じられていたのは、どの選択肢が、どの選択肢より良いかということだけです。実際に消費者がどのような選択肢をとるのかについては不明でした。今回の記事では、与えら…

【ミクロ経済学(2)】消費者の好みの形式的な数値化 ~効用関数~

はじめに 前回の記事では、選好を特徴づける概念として、無差別曲線を導入しました。そこでは、無差別曲線は山の等高線のようなものという例えを述べましたが、その山の高さまでは定義しませんでした。このままでは数学的な分析がしづらいため、この記事では…

【ミクロ経済学(1)】消費者の好みの構造 ~選好、無差別曲線、限界代替率~

はじめに 消費者は自らの好みと予算に従って何をどの程度買うのかを決めます。このうち、予算は要するにお金の話であるため具体的で分かりやすいのに比べて、好みは抽象的で分かりづらい概念です。経済学では、この好みという概念をどのように捉えるのでしょ…