
ガソリン減税法が11月28日に成立しました。これにより、12月31日にガソリンの暫定税率が廃止されます。暫定税率の廃止によって、ガソリン価格が下がることが期待されます。これは物価高に苦しむ多くの人にとって朗報でしょう。
しかし、ガソリン価格の下落は社会を本当に幸福にするのでしょうか?私は、長期的にはそうではないと考えます。なぜなら、ガソリン価格の下落は大気汚染を悪化させるからです。
ガソリンが安くなると、これまで以上にガソリンを燃料とする車が道路を走るようになります。すると、大気中に排出される排気ガスの量が増えます。この大気汚染により、社会は光化学スモッグや地球温暖化などの形で被害を受けます。
光化学スモッグは、工場や車の排気ガスに含まれる窒素酸化物などが日光を受けて化学反応を起こし、有害物質に変化することにより生じます。この有害物質により、人体には目の痛み、喉の痛みなどの症状が出ます。重症化すると、呼吸困難や意識障害などにまで発展するおそれもあります。
地球温暖化は、大気中の温室効果ガスが増加することによって生じます。排気ガスに含まれる二酸化炭素は温室効果ガスの代表例です。温暖化が進むと、猛暑や豪雨などの異常気象が頻発するようになります。また、地球上の氷が溶けたり、海水が熱膨張したりすることによって、海水面が上昇します。これにより、海抜の低い陸地が水没してしまう可能性もあります。
このように、ガソリン価格の下落は大きな社会的損害を生じさせかねないのです。そうは言っても、高いガソリン代に多くの人が頭を抱えているのも事実です。では、どのようにこの難局を乗り越えれば良いのでしょうか?
私は、ガソリンを減税する代わりに、電気自動車への補助金を増額すれば良いと考えます。なぜなら、電気自動車は排気ガスを一切出さないからです。ガソリンが高い一方で、ガソリンが不要な電気自動車が安く買えるとなると、人々はこれまで以上に積極的に電気自動車に乗り換えるようになるでしょう。また、そうなると、ガソリンの需要が減少するので、ガソリンの価格が下落します。これは様々な事情で急には電気自動車に乗り換えられない人にとっても悪い話ではないはずです。結果として、人々は高いガソリン代に悩まされることはなくなります。また、大気汚染も改善されるでしょう。ガソリンが高いというピンチをチャンスに変えて、脱ガソリンを推進すれば良いわけです。
このような政策は、ガソリンの減税に比べて国民のウケが良いとは思えません。車の乗り換えにはそれなりのコストがかかるからです。ですが、これからも私たちが綺麗な空気と暮らしやすい気候を享受し続けるために、あえてこの険しい道を進んでほしいと、私は思います。
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